UNHCRの給水事業について

水を扱う会社だからこそ、水でできる
お手伝いをしていきたいと考えています。

水の支援

世界中には支援を必要としている人が数多くいます

世界中には紛争や迫害により故郷を追われ、難民や避難民として生活することを余儀なくされている多くの人々がいます。何不自由なく暮らしている私たちには想像しがたいほどの過酷な状況にさらされ、いくつもの尊い命が失われているのも現状です。

そのような生活では、人が暮らしていくためになくてはならない「食糧・水・衣服・住居」の中でも、特に「水」の援助は命の存続に欠かせない最優先の課題です。

1人1日20リットル。これはUNHCRが目指す難民1人に対する最低限の水の供給量です。世界と比べてみると、EU諸国では1人当たり128リットル、米国では300リットルが毎日消費されています。難民キャンプでは、その10分の1以下の水を確保するのも難しいのが現状です。

UNHCR:難民を気候変動から救う UNHCRの水・衛生分野の支援より引用

不衛生な水が原因の下痢、赤痢、伝染性肝炎などの感染や、きれいな水で洗い流せずに発症する目や皮膚の病気の危険にもさらされています。

チャドのスーダン難民の子供たち/国連UNHCR協会
チャドのスーダン難民の子供たち/©国連UNHCR協会

UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)

UNHCRの活動は、紛争や迫害により故郷を追われた難民・避難民を国際的に保護・支援しています。

UNHCRは国連難民高等弁務官事務所(The office of the United Nations High Commissioner for Refugees)の略称で、1950年に設立された国連の難民支援機関です。

難民援助の事業において、給水は重要分野のひとつとなっています。 水は生命と健康を維持するうえで不可欠ですが、難民を取り巻く状況では、質、量ともに適切な水が手に入りにくく、健康に重大な危険が生じます。

人間が生きていくのに必要な飲み水が汚ければ体調をこわし、水で洗えば予防できる皮膚や目の病気などが水不足のために蔓延します。きれいな水さえあれば助かる命があるのです。

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が支援する難民・避難民の約半数が子供達です。その多くが毎日数km~数十kmの距離の水汲みなどに費やし、その日を無事に過ごすのに精一杯という状況です。私たちの水支援で、水の苦労が少しでも軽減できれば、子供達の衛生的な生活や学ぶ時間の確保につながります。

水汲みをする子供 UNHCR/F.courbet
水汲みをする子供 UNHCR/F.courbet

国連の難民援助活動に協力したい。そのための公式支援窓口です

寄付先からのメッセージ

国連難民高等弁務官事務所 (UNHCR:United Nations High Commissioner for Refugees)は国連総会決議によって1950年12月14日に設立され、翌年1月1日に活動を開始しました。

UNHCRは人道的見地から、紛争や迫害によって故郷を追われた世界の難民の保護、難民問題の解決へ向けた国際的な活動を先導、調整する任務を負っています。 難民の権利と尊厳が守られ、すべての人が庇護を求める権利を行使し安全に庇護を受けられること、最終的には、自主的な帰還、庇護国への定住、第三国への定住につながるよう支援に取り組んでいます。

国連UNHCR協会は、UNHCRの活動を支える日本の公式支援窓口です。UNHCRの活動資金は、各国政府からの任意の拠出金ならびに民間からの寄付金に支えられていますが、もっと広く民間からも支えていこうという機運が世界的に高まり、日本では2000年10月に、民間の公式支援窓口として、特定非営利活動法人「国連UNHCR協会」が設立されました。皆様の温かいご支援に心より感謝を申し上げます。

UNHCRと難民について - UNHCR 日本より引用

特定非営利活動法人 国連UNHCR協会

〒107-0062 東京都港区南青山6-10-11 ウェスレーセンター3F

お問い合わせ:0120-540-732 / 03-4366-7373

水にやさしさをこめて、世界中の人々に豊かな水を!

当社では、自然からの恩恵である「水」を扱う会社として、今できる手助けをしていきたいと考え、国連UNHCR協会を通じ、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が実施する世界の難民のための給水事業を支援しており、2003年から2014年の12年間に井戸360本相当を支援しました。これはおよそ7万2千人の暮らしを支える数です。

湧き水、井戸の水はダムなどより水質が良いため、難民キャンプで井戸を掘ることはとても重要です。例えばアフガニスタンでは、当時、次のような井戸作りが実施されていました。
水汲み用桶を使う浅い井戸:700ドル(約56,000円/当時)
ポンプを使う深い井戸:1300ドル(約104,000円/当時)

難民援助の給水事業は、生命と健康を維持するうえで不可欠な重要分野なのです。

日本でも戦火を逃げ惑う人々の報道などを連日めにするようになり、かつてないほど難民問題への関心が高まっています。紛争や迫害で故郷を追われる人たちの数は1億1000万人を超え、戦後最多を更新したそうです。

UNHCRの支援を必要としている人が1億人を超えたことを考えると、まだまだ支援が十分ではありません。本年も、人道援助活動に少しでもお役に立てるようご支援させていただきました。これからも一人でも多くの人に安全安心な水を飲んでいただけるよう支援の手を差し伸べたいと思います。

unhcrからいただいた感謝状(2023年)

UNHCRからいただいた感謝状