国ごとの製造方法の違い

歴史と文化の違いによる製造方法の違い

市場の拡大と銘柄数の増加

現在、ミネラルウォーターの市場は大きく拡大し、普段からミネラルウォーターを愛飲しているという人も増加傾向です。需要増に伴うミネラルウォーターの生産量は、1982年は約8万7千キロリットルだったものが、2023年には約483万キロリットルと大きく増加しています※1

※1 日本ミネラルウォーター協会
ミネラルウォーター類 国内生産、輸入の推移より(PDF:69KB)

いまでは当たり前のように輸入品も飲まれていますが、日本でのミネラルウォーターの製造には「食品衛生法」や農林水産省による製造者への指導が行われ、それを製造者が遵守することにより消費者の安全が守られています。

日本へ輸入される国産以外のミネラルウォーターも、原水の汲み上げやその製造にいたる仕組みについては大部分は日本と同じですが、その国の歴史や文化の違いにより製造方法が細部では異なります。

水に対する考え方の違いが生み出す特徴的なミネラルウォーター

中でも大きな違いは原水を殺菌するかしないかに分かれているといえるでしょう。日本では原水を加熱殺菌、またはそれと同等以上の殺菌効果を得られる方法により行われているのが現状です。

対してヨーロッパの国々では、原水が生まれる自然環境の保護や保全に力をいれ、原水自体が安全であることが前提となるような取り組みがおこなわれているため、原水の殺菌を行わないという考え方です。

水に対する考え方は、その国の歴史や文化が違いを生み出し、様々な特徴のミネラルウォーターが製造されています。

ミネラルウォーターは自分にあった適度なミネラルバランスのものを選びましょう。メーカーごとにこだわりがあるかも。