私たちのからだの中の水のこと

私たちのからだに欠かせない水

人体の約60%、からだの機能維持に欠かせない「水」

私たちはからだの中に「原始の海」を持っているといわれます。地球上の生命は35億年前、海の中で生まれ、その後進化を続けて私たち人類は誕生しました。人間の血液と海水を比べると濃度や元素の成分比などがとてもよく似ています。

また、私たちのからだの歯や骨などの素になり血液や体液の調整をつかさどるミネラルについても、人間と下等動物であるクラゲの体液を比較すると、ナトリウム、カルシウムなどそれぞれの数値がそれほど変わらないとのことです。海水が生命の水と呼ばれるのもうなずけます。

人のからだの総重量の約60%は水分でできています。男女で比べると成人男性で約60%、女性は約48%を水分が占めているのです。

人のからだの水分量は生まれた時が最も多く新生児では約78%も占めますが、その量は年齢とともに減少します。赤ちゃんのみずみずしい肌に比べて、年齢を重ねるとかさつくのは水分量の違いにもよるものなのです。いつまでも若々しくあるためにも、日頃から十分な量の水を摂りたいものです。

人が一日に必要な水分量

一日に必要な水分は約2.6ℓ。からだの働きを快適にサポートする水を選びましょう。

人が水を飲むと最短20秒でその「水」は全身を駆け巡ります。肌のうるおいやのどの渇きを癒すだけでなく、からだの機能維持に欠かせない存在。細胞に酸素と栄養分を与え、老廃物を体外に排出し、体温や浸透圧やpHを調節するなどとても大きな役割を担っています。

その必要量は成人男性で一日約2.6ℓと言われます。私たちは日頃、飲料水や食物から「水」を摂取していますが、これとほぼ同量の水分が一日で排泄されます。カフェインなどを多く含むものを摂取すると利尿作用でその量は多くなり、運動や気温によっても、予想以上に排泄されることも。多く摂っているようでも、からだの水分は意外と不足しがちなのです。

からだの水分が不足すると疲れやすくなったり、新陳代謝の低下や、むくみやすくなるなどの症状がでることも。からだにとって大切な役割の水分の不足は、あらゆる不調の原因にもつながります。健康的な毎日の生活のためにも、日頃からこまめに水分を補給することを心がけましょう。

人が生きていくうえで欠かせない水。毎日の生活を健康にすごすために、こまめな水分補給が大切です。