-医学部精神神経医学講座の穐吉准教授らの研究論文が英国オンライン医学雑誌に掲載-
医学部精神神経医学講座の穐吉准教授らの研究グループは、世界で初めて自然還元水が不安を抑制する効果があることを確認し、英国オンライン医学雑誌 "Neuropsychiatric Disease and Treatment" にて報告しました。
今回、穐吉准教授らは、不安と血液性化学分析における自然還元水の役割を特定する目的で研究を開始しました。なお、この研究で使用された自然還元水は、収集場所で約1000mの深さから衛生的に採取されたミネラルウォーターです。
不安と血液生化学分析における自然還元水の役割を明らかにする。
自然還元水(日田天領水〔日田天領水株式会社、大分県日田市〕を使用)および蒸留水を180日間連続して2つの群に分けたラットにそれぞれ投与し、高架十字迷路、明暗箱、強制水泳、および条件付き恐怖試験を用いて不安・抑うつの行動変化、血液・尿検査を行い代謝産物の測定を行った。
自然還元水は条件不安と高架式迷路試験において抗不安様作用を示した。天然還元水中の尿中8-ヒドロキシ-2'-デオキシグアノシン(8-0HdG)の平均レベルは、蒸留水群よりも有意に低かった。天然還元水群はまた上流群と比較して血中尿素窒素濃度の低下を示した。
これらの結果は、自然還元水が不安関連行動を減少させ酸化ストレスの高まりを防ぐことができることを示している。
本研究の結果、自然還元水が、ミネラルウォーターの摂取と人間の健康及びミネラルウォーターの摂取による一部の生活習慣病に対する治療戦略を結びつける物質であると考えられるという結論に至りました。