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便利な機器の落とし穴

ウォーターサーバーは、冷たくおいしい水が飲みたいとき、コック操作によって容易にこれらの要求に答えてくれる便利な器具です。 しかし、おいしいことと衛生的なこととはまったく別のことです。便利なウォーターサーバーを衛生的に使用するためには単に便利さだけではなく衛生的な状態を維持できるような機能があるウォーターサーバーを選び、正しくメンテナンスしながら使うことが必要なようです。

ウォーターサーバー内に潜む細菌

従属栄養細菌

栄養が少なく、比較的低温の環境を好む細菌群です。塩素殺菌に強いという報告もあります。直接的には人体に害はないとされているため基準はありません。配管や水槽内にバイオフィルムと呼ばれるぬめりを形成する要因になります。このバイオフィルムの内側は有害な細菌が繁殖しやすい環境になるため、こまめな洗浄・殺菌消毒が有効です。

カビ・酵母

空気中にはカビの胞子が多量に浮遊しているため、外気がそのまま入り込むような構造のサーバーでは多数検出される場合があります。カビの中には、いわゆるカビ毒を産生するものがあります。このカビ毒は加熱してもほとんど分解されません。食品中のカビ毒は10ppb未満とするように規制されています。こまめな洗浄・殺菌消毒が有効です。

一般生菌

【ペトリフィルム 37℃ 48時間培養】赤い点一つ一つが一般生菌のコロニーです。37℃で標準的な栄養素を含む培地上にコロニーを形成する細菌で、汚染の指標とされています。培地の組成や培養時間が若干異なりますが、一般細菌と呼ばれる細菌とほぼ同様のものと考えてよいと思います。飲用水中では1ml当たり100個未満とする規定があります。病原性大腸菌や黄色ブドウ球菌なども、この細菌の仲間です。

●「ペトリフィルム」は3M社の登録商標です。

レジオネラ菌

環境中に常在する細菌で通常、感染症を引き起こすことは少ないのですが、高齢者等抵抗力の少ない人が湯気や水滴と一緒に肺に吸い込んだ時、いわゆるレジオネラ感染症になる場合があります。レジオネラ菌については浴槽・給湯設備などにおいて基準があり、浴槽水100ml中に10個未満とされています。こまめな殺菌消毒・洗浄が有効です。

ノロウイルス

感染経路はほとんどが経口感染と考えられています。感染経路の一つとして、ノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した場合などがあげられています。特徴は非常に小さいため除菌用フィルター(0.2μm)では除菌できないことです。85℃1分以上の加熱で失活するため、加熱殺菌は有効です。

日田天領水ウォーターサーバーの細菌試験

細菌試験結果のグラフ

A社ウォーターサーバーと日田天領水の一般生菌数の比較

水のように栄養分の少ない環境でも一度発生した細菌はものすごい勢いで増殖していきます。

ウォーターサーバー内一般細菌試験結果のグラフ

日田天領水品質管理課資料「2007ガロンボトル設置型ウォーターサーバー衛生試験」より

●「ペトリフィルム」は3M社の登録商標です。

ガロンボトル設置型ウォーターサーバー

ガロンボトル設置型ウォーターサーバー

ガロンとはアメリカやイギリスなどで古くから使われている容積の単位で国ごとに多少定義が異なりますがおおよそ3.5~4.5リットルを1ガロンと定めています。 ウォーターサーバー用の大型容器の容量はガロンを規準にしていることが多いため慣用名としてこの容器をガロンボトルと呼んでいます。 (1英ガロンは4.546リットル、1米国液量ガロンは3.785リットルです。)

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